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0437 第437話 酒蔵の町・新川ものがたり 「株式会社」
本両替商仲間に加入
このように18世紀以降、播新は、脇両替、本両替の時代を通じ、幕府の
所有地として最大の政治都市江戸において、領主権力と密着した共生関係を
保ちつつ、江戸時代後期の金融市場に支配的な位置を占めたのであった。
明治維新後の、両替屋から銀行への転換期にさいしても、播新は「中井為
換(かわせ)店として旧両替商の名残をとどめた。さらに明治13年12月
の家屋類焼後、同15年の新築落成を期に、翌16年6月25日私立中井銀
行を開業。その後は銀行業、酒店(さかだな)ともに業績は良好で、中井新
右門の名は明治34年9月の日本全国長者番付(50万円以上の資産家)に、
全国441名中の一人として紹介(9月22日付「時事新報)されるほどで
あった。
一方、銀行組織も時代に対応して明治26年合名会社、大正9年には株式
会社と改め、日本橋区金吹町1番地の本店以外に、同区坂本町、埼玉県浦和、
忍(おし)、岩槻、杉戸の各町5か所に支店(明治34年9月「東京名物志」
および同40年3月「東京案内」)を設置するまでに発展、名実ともに都下
有数の銀行として君臨したのだった。
(酒蔵の町・新川ものがたり 大関と木藤七、木藤夫、木文雄、
沢和哉共編 清文社刊より)
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