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0430 第430話 酒蔵の町・新川ものがたり 「高木家」
中井両替店と酒店
高木家4代目当主・藤七は、第3章以降で詳述するように慶応2年(1866)
7歳のとき、酒蔵の町として知られた新川の播磨屋(中井)酒問屋(中井両
替店〔銀行〕の兼営)に小僧として入り、番頭、出店主、相談役の時代を通
じて、その生涯を下り酒の販売一筋に生きた人である。しかも高木家の先祖
は、初代籐右衛門以来、歴代中井酒問屋の支配人をつとめた人であり、中井
両替店〔銀行〕および中井酒問屋とのかかわり合いは深いものがあった。
しかし、今日では新川において一時下り酒最高の輸入量を誇った「播磨屋
(中井)酒問屋」や、そのオーナーで江戸から明治、大正時代にかけて、三
井両替店〔銀行〕と肩を並べ、大正2年刊の「日本橋繁昌記」に、「都下有
数の確実なる銀行なり」と紹介された「中井銀行」の名を知る人もほとんど
いない。
そこで、まず、中井両替店の創業、さらにその兼業であった播磨屋(中井)
酒問屋創業の経緯から筆をおこすこととした。
(酒蔵の町・新川ものがたり 大関と木藤七、木藤夫、木文雄、
沢和哉共編 清文社刊より)
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