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0405 第405話 酒蔵の町・新川ものがたり 「天野酒」
平安から江戸時代にいたる酒造り
また、この奈良酒とならんで、河内(かわち、大阪府河内市)の天野山金剛
寺で醸造された「天野酒」(あまのざけ)から、さらに近江(おうみ)百済寺
醸造の酒、攝津(せっつ)西宮・兵庫の酒、越州豊原の酒、加賀宮越の菊酒、
筑前博多の練貫(ねりぬき)酒、伊豆江川の酒等、多くの田舎酒が出現した。
いずれも僧坊、あるいは交通の要所で醸造された銘酒で、室町時代(1392
〜1573)の貴族的貨幣経済を中心に、荘園領主の支配と庇護のもとに繁栄し
たものであった。
江戸時代に入ると、「下り酒の輸送」の項でも述べるように、領主市場の
成立と米の商品化を基盤として、江戸積酒造業が発展していった。
(酒蔵の町・新川ものがたり 大関と木藤七、木藤夫、木文雄、
沢和哉共編 清文社刊より)
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